コーヒー豆の基礎知識

精選方法の違い：水洗式と乾燥式

コーヒー豆の精選方法には、大きく分けて水洗式と乾燥式があります。

• 水洗式（ウォッシュド）:
  収穫したコーヒーチェリーの果肉を水で洗い流してから乾燥させる方法です。
  多くのコーヒー豆はこの方法で精選されており、クリーンでクリアな味わいが特徴です。作業工程は比較的楽と言われています。
• 乾燥式（ナチュラル）:
  コーヒーチェリーをそのまま天日で乾燥させる方法です。
  水が貴重な地域、例えばエチオピアやイエメンなどで多く採用されています。
  乾燥させる過程で果肉の風味が豆に移るため、独特の甘味やコクが生まれます。有名なモカはこの乾燥式で精選される豆の一つです。

主要なコーヒー産地と特徴

世界には様々なコーヒー産地があり、その土地の気候や土壌によって豆の味わいも大きく異なります。

• アフリカ:
  コーヒーチェリー発祥の地。フルーティーで華やかな酸味を持つ豆が多いのが特徴です。
• 南米:
  世界最大のコーヒー生産量を誇るブラジルは、生産量が多いため、価格に対して安定した品質のコーヒー豆を提供しています。
• コロンビア:
  バランスの取れた味わいが魅力。酸味、苦味、そしてマイルドな口当たりが絶妙な、おすすめの産地です。
• 東南アジア:
  一般的に苦味や酸味が強く、品質や味わいは他の産地に比べてやや劣る傾向があります。
• インド:
  かつてイギリスの植民地であった背景から、紅茶のような独特の風味を持つコーヒー豆があります。